「cune」というバンドとわたし

高校1年の冬だった。
なんとなく聞いていたラジオ番組にcune(読み:きゅーん/当時は大文字CUNE表記だった)という大阪出身の4人組のロックバンドがゲスト出演していて、「イナズマ」という曲が流れた。 

その時は衝撃というほどもなく、気になる程度だった。ただしばらくその気になるが続いたため、地元のCDショップで「GREAT SPLASH」というアルバムを買った。
そこから、めちゃくちゃハマった。おそらく今のところ人生で一番聞いたアルバムだと思う。

そこからcuneのCDを集めだし、聞き込んだ。インディーズ時代のオムニバスCDがオンラインで入手できなかったので、それを買うために高速バスに乗り都会のCDショップへ足を運んだりもした。朝の支度をする時間、通学時、帰宅後…いつも聞いては歌い、歌詞は当たり前かのように全曲覚えた。

ポップで聞きやすい曲が多いと思いきや、ラブソングもほどよくさっぱりしてて、一曲ごとの味付けが全く違って、シングルのカップリングも名曲が多い。
cuneを紹介して好きになってくれた友達が、カップリング曲集の「B-side collection」を普通のシングル曲が入ってるアルバムだと思って聞いていたぐらい。

小林亮三さんの琴線に触れる繊細な声、生熊耕治さんのポップでかっこいいギター、中村泰造さんの主張強めだけど不思議と溶け込んでいるベース、大北公登さんの超安定ドラム。メンバー全員が魅力的だった。
特にわたしはベースの泰造さんの大ファンだった。バンドサウンド自体に興味を持つきっかけになったほど彼のベースから影響を受けた。バンドスコアとベースを買って家で一人でベースラインを弾いてより理解を深めようともした。

途中まで父親に譲ってもらったCDラジカセで音楽を聞いていたけど、初めてバイトして買ったお金でCDを5枚入れることができるMDコンポを買った。そのコンポで初めて聞いた曲はcuneの「星をみてれば」だった。とても音がよくて感動したことを今でも覚えている。

当時、個人サイトを作るのが流行っていた。
ガラケーからでも見ることができるcuneのファンサイトも沢山あり、メジャーなファンサイトには同志が沢山いて、周りにファンがいなかったのでそこでの交流がとても楽しかった。そこで同年代の子達とメールアドレスを交換してメル友になり、実際に会って一緒にライブに行く間柄になった人も複数人いた。

ライブにも沢山行った。
最初に行ったのは、なんばhatchでのライブだった。その時はオンラインでの友人もいなかったため、地元の友人についてきてもらった(たぶん)。
その時点で大ファンになっていたので、最初は目の前で演奏してくれてることが現実と思えないくらいだった。
その後遠征もしたし、大きな声では言えないが友人たちと入り待ち・出待ちもした。

当時本人たちもインタビューか何かで「よく、音源とライブが違いすぎると言われるんですよ〜」と言っていたと記憶しているけど、確かに良くも悪くも違いはあったがヘタとかそういうわけではなかったし、逆にライブでしか味わえない魅力があると感じていた。ライブアレンジなども毎回楽しみだった。

手帳には毎日日記をびっしり書いていた。あらかた内容はcuneについて。そんなに書くことがあったのかと思うけど、上記のようなどっぷりハマった日々を過ごしていたので、あったんだと思う。それくらい好きで、ファンでいることが楽しかった。

数年経って、cuneは活動休止することになった。
活動休止前ライブはもちろん遠征した。ライブがはじまってしばらくはずっと泣いていた。ライブで泣いたのは初めてだった。

その後は個々のメンバーの動向を陰ながら応援していたが、徐々にVo.亮三さんのTwitterやブログの発言がおかしくなってきていた。詳しくは書きませんが、リアルタイムでそれを見ていたファンとしてはどう受け止めればいいか分からなかった。
なので亮三さんがcuneから脱退すると聞いて、驚きはしたけど他のメンバーのことを思うと正直なところ悲しくはなかったと思う。そのあたりから好きだった気持ちの持って行き場がなくなって、cuneの曲をあまり聞かなくなってしまった。

そこからまた何年も経って、たまにcuneの曲は聞いている。今もこれを書くために聞いているけど、やっぱり良い曲ばかりだなと思う。多少思い出補正がかかっているとは思うけど。
今はご時世的なことがあるのかライブが延期のままになってるようだけど、3人体制のライブに行ってみたいな。
権利的に難しいのかもですがサブスクとか解禁してくれたら嬉しいなあと思う今日この頃。

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